脳の中の「記憶を書き換える」研究がアメリカで行われています。
SFのような話なんですが、実際にマウスを使った実験では成功したとのこと。
マウスに誤った記憶(足に電気刺激を与えるという記憶)を作り出し、
それを脳の中のある場所に作り覚えさせる。
それが成功したという。
特殊な光を脳の神経細胞に当て、その反応をみて記憶の動きがわかるのだそうです。記憶は脳の一つの場所に補完されるのではなく、さまざまな場所に飛び散って記憶されていくのだとのこと。
なぜそうなるかというと、記憶は視覚的なもの、触覚的なもの、嗅覚的なものといった要素に分かれるため、それぞれの場所に記憶されているのだとのこと。なんだか複雑ですね〜。
今回の実験ではマウスの脳なので人間の脳ほど発達はしていませんが、
脳の仕組みを解明する上でものすごい進歩なのだそう。
研究者はこのようなネガティブな記憶をポジティブな記憶で
上書きできるかという実験を行っており、マウスの実験では
ネガティブな記憶を消す実験に成功しているとのこと。
これが人間に応用できるようになれば、トラウマ的な記憶を消すことができ、うつ病やPTSD、痛みを伴う思い出などを改善できるようになるそうです。病気的なものに活用されればいいですね。悪用されると大変なことになりますね。
ですが今の研究ではマウスの脳みそに特殊な光を当て、その反応をみて、
脳のどの分野にどういった記憶があり、それがどう動いていくのかを
光の反応によってみているのだそう。
現在の科学では人間の脳を開いて、脳をむき出しにし、脳の神経組織に光を照射する技術的な設備がない。将来的には実現されるそうですが、実現までには数十年かかるとのこと。私的にはAIの活用によってもっと早まるのではないかと思います。
記憶の書き換えというSFの話が現実になるのはそう遠くはない気がします。信じるか信じないかはあなた次第です(笑)。