現代はモノの「消費社会」です。
ですが超高齢化、人口減少による街の過疎化などの影響もあり、社会は小さくなっています。
モノの消費から脱却し、モノを維持したり再生したりする「維持再生」に対する意識を持つ必要があると感じています。
昨日、バッグ等の革製品の修復職人についての番組がやっていました。長くバッグを使用していると取っ手や底の部分が傷んできたり、購入当初より色あせてきたりします。
革の持つ特性といいますか、経年劣化による革の変化は味わいとなる部分もあるのでしょうが、その革製品の修復職人さんに持ち込まれるのは高級ブランドバッグばかり。だからでしょうけど、あまり傷んだブランドバッグは持ち歩きたくないのでしょうね。買い換えようにも簡単に買える金額でもないでしょうし。だから、修復・再生するために利用するのでしょう。
最近、建物のリノベーションをまちづくりに活かそうという試みをしている方の本を読んでいます。この著者は建築科を卒業したそうなのですが、学校では「新築建築」しか教えてくれなかった。すでにある建物を再生するための手法や知識を知りたくても、教えてくれる場がない。そう言っていたのがとても興味深かったです。
ヨーロッパなどでは古い建物でもキレイに維持保存されているものもあり価値が落ちない建物もありますよね。日本でもリフォーム技術の進化で伝統的な日本家屋も再生され、そこの価値を見出し、購入したり住まわれている方がいますが、数十年前はそんな考え方はしなかったでしょうね。あんな古くさい日本家屋は時代遅れだとか思っていたのかもしれません。
来年、2度目の東京オリンピックが開催されます。1度目の東京オリンピックは戦後復興や高度成長期の象徴と言われ、日本経済の発展を世界に知らしめる意味もありました。
成長をのぞみ、成長は続くと信じられていた日本の社会はどんどん大きくなる方向へ向かっていましたが、今、私たちが置かれている社会や未来の社会はモノをどんどん作ろう、消費しようという社会でない気がします。
モノを消費していくことは経済にとっては単純に数値化でき、成長を表しやすいのですが、今後は大量消費社会や新規建築重視社会からの脱却も必要なのではないでしょうか。
日本人はとても器用で柔軟性があり、維持再生にプラスアルファし、新たな価値を創造する能力も備わっていると思います。実行するチカラも絶対にあります。
さまざまな分野の維持再生技術を高め、モノの消費に頼らない経済体制が整えられれば、まったく新しい価値を持った未来志向の社会が実現できると思います。
維持再生教育はモノを大切にしようという心を育むだけでなく、人に対してもいたわりの心や共存意識などそうした教育への効果もあると思います。
今回の記事、わかりましたかね?たまにこんな変なこと書いたりします。笑。
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