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不意の交わり【後編】

前回の続きです。

 

前回の不意の交わり前編は

こちら

 

 

 

その後、何人かが

隣りの車両に移っていきました。

 

そして、

また駅が近づいてきました。

二駅目。

 

すると、

その男が動き出しました。

 

出入り口のほうに

向かっています。

 

途中で、網棚にあった

誰かが置いてった

マンガ本を取りました。

 

駅に到着。

 

男は出入り口に立っています。

 

下りてくれるのかと

思いました。

 

が、次の瞬間、

 

そのマンガ本を

思いっきりホームに

投げ捨てたのです。

 

皆、唖然としました。

 

次の駅に着くと、、、

 

さすがに次の駅に着くと

ほとんどの人が

降りたり、隣りの車両に

移っていきました。

 

私も

ドアの前に立っていたので

降りようと思えば

降りられました。

 

そうしたかったのですが

動けなかったのです。

 

なぜなら、

 

私の隣りに

男が立っていたからです。

 

始めは

その男がいた場所よりも

遠く離れた位置に

私は立っていました。

 

が、

そいつが隣りに

来ちゃったのです。

 

男との距離は

80㎝〜1mほど。

 

私はドアの小窓から

暗い景色を眺めていました。

 

外に目を向けつつ

横目で隣りを伺うと

うっすら微笑んでいます。

 

この状況はマズいと

思いました。

 

どうするか?

 

すぐ思いついたのは

次の駅で降りること。

 

このまま乗っていたら

事件に巻き込まれる

かもしれない。

 

次の駅で降りよう、

そう思いました。

 

けれど

男は私の隣りにいる。

 

降りる素振りを

知られてしまうと

何をされるか分からない。

 

そこで私は

ある作戦を思いつきました。

 

ある作戦とは

次の駅に着いた時、

発車直前、

ドアが閉まる瞬間に

降りてしまおうという作戦

です。

 

そうすれば

万が一、追われることも

ありません。

 

実行できるか?

 

次の駅が

近づいてきました。

 

車内は

だいぶ人が減りました。

 

減った分、

身動きが取りにくく

なった気がします。

 

ホームに電車が

入っていきます。

 

キキキキィーーーッ‼︎

 

いつもよりブレーキ音が

大きく聞こえました。

 

ドアが開き、

しばらくの沈黙。

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

発車前のメロディが

鳴り始めました♪

 

胸のドキドキが

止まりません。

(降りられるか?)

 

ピピッーーーーー‼︎

(笛をならす車掌)

 

・・・

 

プシュー

(閉まる扉)

 

走り出す電車。

 

・・・

 

・・・

 

その姿を

ホームから見つめる私。

 

・・・

 

 

(グッタリ)

 

安堵しました。

 

疲れました。

 

事件などに巻き込まれず

無事でよかった。

 

そんな出来事がありました。

 

こういった

おかしな人がいたら

すぐ離れましょう。

(言われなくても

そうする人がほとんど

でしょうけど)

 

何かあったらでは

遅いですから。

 

ブログ読んでいただき

ありがとうございます。

 

ではまた明日。

 

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